1970s (the birth of Reference)

1970年には、KEF 社は大英帝国を越えて世界中にその名を知られることになると共に、輸出業績に対する2つの女王賞を初めて受賞しました。その3年後には、KEF社はコンピュータによる統合システム設計を世界で初めて採用したスピーカメーカとなりました。革新的なデジタル試験装置のお蔭で、KEF社の技術者たちはクロスオーバ特性や、駆動部のデータなどを直ぐに利用できるようになり、高度に進化した時代のオーデイオ機器開発を行う上で大いに技術者たちの助けとなりました。
 
早くからコンピュータで作成されたデータを使うことで、KEF社の技術者たちが一対のスピーカの特性を0.5dBの以内の差にまで一致させ、オーデイオ技術的にほぼ同一のものにすることができるようになりました。正確に一対のスピーカ特性を合わせることにより、申し分のないシステムを構成することができ、そしてこれらの素晴らしいスピーカシステムは卓越した、正確な音響特性で名声を得るようになりました。製品モデルには、放送局用のモニタースピーカの標準機種にマッチした、初の英国産機器であるモデル104はもちろん、Corelli,Calinda,Cantataなどがありました。
 
並はずれた音響的精密さ、そして驚くべき明瞭な低音特性(比較的小型であるにもかかわらず)が注目され、モデル104は、1973年に発売されると、評論家、販売元、小売業者そして顧客たちを夢中にさせました。伝統的な、高出力でありながら高感度のシステムであるモデル104は、また、KEF社で最初に製造され、世界に名の知られたレファレンスシリーズでした。
 
3年後に、設計手法は洗練されたものとなり、スピーカ開発への新しいアプローチとして採用されるようになりました。それはコンピュータによる統合システム設計と呼ばれ、これによってCorelli,Calinda,Cantataなどが設計され、その1年後の1977年には、これまで製造されたスピーカの中で最も急進的で洗練されたレファレンスモデル105が登場しました。それは低音と中/高音部キャビネットを分離することで、それぞれの音域の時間差をなくし、全てのオーデイオ周波数に亘る均一の音放射特性と、4次のLinkwitz-Rileyクロスオーバ特性を有し、音響的機能にふさわしい際立った形状をしており、英国産スピーカの新しい標準となりました。