KEFのオーディオ製品における哲学

 

KEFのオーディオ再生に対する哲学は、KEFの創設者であるレイモンド・クックの言葉に伺える。

'全ての芸術に言えることですが、音楽も非常に定義がしがたく且つもっとも表現があり、最も実質が無いのに最も直接的で、せつな的でありながら不滅なものです。KEFが音楽を奏でたとき、あなたの耳や心はもっとも自然な状態に浸ることが出来るのです。'

スピーカーにおいてもっとも、重要なエレメントは電気信号を音に変換するドライブユニットです。

一本のシングルコーンドライバーが全ての帯域を満足すべきレベルで再生するのは物理学的にも不可能といって良いものでしょう。そこで、ウーハーにツイーターを加えてクロスオーバー回路にてつながりを確保するシステムが考えられました。

バスとミッドレンジは背面に一定の空間が必要です。そこで、キャビネットが必要となります。

ドライバー、クロスオーバーネットワーク、キャビネットのコンビネーションは良いスピーカーである重要な条件です。

レイモンド・クックは良いドライバーを作るために最大限の努力をしました。べクストレンなどコーンに新素材を使う工夫も他に先駆けて行いました。

次に重要なのはシステムデザインです。クロスオーバーのデザインなども此れに属します。

以上を経てKEFの新しいドライバーが完成し、K1モニターなどに採用されました。

1970年代になるとKEFは多くの優れたドライバーラインアップを持つことが出来ました。これらは、自社での使用のほか他社の要望に答え供給されることになったのです。また、BBCとの共同開発でLS5/1Aを開発しBBCの重要なモニタースピーカーとして採用されました。