【動画解説付】ピュアオーディオ+サブウーファーの2.1ch再生の実力

ピュアオーディオ+サブウーファーの2.1ch再生の実力とは

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「サブウーファー」という言葉を耳にして、ピュアオーディオ愛好家の多くがまず思い浮かべるのは、映画における爆発音や効果音のインパクトを強調するための、いわば“演出的な低音増強装置”としてのイメージだろう。ホームシアター用途における迫力重視のサウンド再生機器――それがサブウーファーに対する一般的な印象として定着している。

しかし近年、ステレオ再生のピュアオーディオ環境において、左右スピーカー2本にサブウーファー1本を加えた「2.1チャンネル構成」による手法が世界的に注目を集めている。

従来、純粋な2チャンネル再生においてサブウーファーを組み込むことは、主流とは見なされてこなかった。過去に試したが、メインスピーカーとの整合が取れず、低域が膨張したり、速度感が損なわれたりした経験を持つユーザーも多い。

 

だが、現代の高性能なサブウーファーと精緻な設定を組み合わせによって、その印象は根底から覆る。実のところステレオ環境における、サブウーファーの適切な導入は、多くの利点があり、場合によっては音質を飛躍的に高める可能性さえ秘めている。

ズバリ言ってしまうと、ピュアオーディオにおけるサブウーファーの役割は「低音の迫力を出す」ことではない。低域の周波数限界を拡張し、音楽再生の土台そのものを高めることにある。

一般的に低音域は20Hz〜600Hzを指し、その中でも20Hz〜100Hz付近の帯域が「重低音」と呼ばれる。(この帯域は指向性がほとんどない) たとえば、KEFの人気2ウェイブックシェルフスピーカー「LS50 Meta」は、カタログ上で低音域の下限が47Hzとされている。しかし、実際には聴感上でフラットに低音域が伸びているわけではなく、ここにサブウーファーを加えることで、低音域の周波数限界を拡張できるのだ。

 

KEFが展開するサブウーファーの中でも、まず注目すべきは小型高性能モデル「KC62」だ。対向配置された2基の6.5インチ(16.51センチ)フォースキャンセリング・ドライバーと、合計1,000WのクラスDアンプにより、コンパクトな筐体から想像を超える制動感とエネルギー感を実現している。再生周波数下限は11Hzに達し、家庭用としてはほぼ限界域に近い超低域再生能力を備える。

同シリーズの上位機「KC92」は、増幅部および周波数特性はKC62と同一ながら、より大型の9インチ(22.5センチ)ドライバーを採用。キャビネット容積の拡大と相まって、低域のヘッドルームに余裕を持たせ、より良質な低音域の表現を可能とする。 

さらに上位の「Reference 8b」は、同のステレオスピーカー上位シリーズとなる、ReferenceおよびRシリーズの設計思想を継承するフラグシップモデルで、P-Flex Surround構造を採用した22.5センチ口径ウーファーをツインドライバー構成で対向配置。フォースキャンセリングによる超低歪み再生を実現している。筐体寸法は398×365×429mm(高さ×幅×奥行き)、質量34kgという重量級設計であり、(それでも以前のサブウーファーより大幅にコンパクトなサイズを実現しているが)極めて良質な低音表現を可能とした。

これらサブウーファーの導入効果は、音楽ジャンルを問わず顕著だ。ポップスではシンセベースやキックドラムの基音がより下の帯域まで伸び、瞬発力と量感が増す。クラシックではコントラバスや大太鼓の再現性が向上する。また、見逃せないのは、ホール残響や暗騒音が表現できるようになり、結果としてサウンドステージのスケール感と奥行きが大幅に拡張される。

また、適切な設置調整により、部屋固有の定在波によるピーク/ディップ(低音が想像以上に大きくなったり、逆に足りなくなったり)を補正できる点は低音域の拡張と並ぶ見逃せないポイントだ。(こちらのメリットが大きい場合さえある)

設置については、2.1構成の場合、左右スピーカーの中央付近への設置から始めても良いが、重低音帯域は、指向性が低く、室内の隅に設置することも可能だ。KEFのサブウーファーは、コンパクトなモデルが多いため、設置位置の自由度が高く、「ROOM」「WALL」「CENTER」など設置位置に応じたEQプリセットが搭載されており、部屋特性に合わせた最適化が容易に行える。

さらに、サブウーファーは単体でボリュームコントロールを備えており、ソース信号に対して忠実な低域レベルをメインスピーカーからは独立して調整できる。

さらに、やろうと思えば、サブウーファーを1本だけでなく、L/R独立で2本(またはそれ以上)使用する構成できる。この方式では左右チャンネルそれぞれの低域信号を独立して処理でき、空間モードの分散と定在波制御に優れた効果を発揮する。
また、設置位置の最適化には、KEFも推奨する「クロールトリック」という方法もある。まずリスニングポイントにサブウーファーを仮置きし、音楽を再生しながら床面を這うように移動し、聴感上、最もフラットな低域が得られる位置を特定する。このポイントこそ、実際の設置に適した場所となる。

既存の環境への接続方法も柔軟で、アンプにプリアウトまたはサブウーファーアウトがあればRCAライン接続が可能。バイワイヤリング対応端子を備えるアンプでは、スピーカー出力からのハイレベル入力にも対応する。

以下にこれらの内容をまとめた動画「
「今」のサブウーファーの実力とは、KEFの3製品を聴く」をご紹介。 3種類のサブウーファーの聴き比べをしながら、特徴を解説。

いかがだったろうか?
ステレオ再生環境下におけるサブウーファー導入は、低域の帯域拡張・定在波補正・独立ゲイン制御という三つのメリットをもたらし、単体スピーカーのみではなかなか到達できない再生品質をもたらす。専用オーディオルームにおいても有用だし、それ以上にスピーカーの設置いちや視聴位置に制限があるリビング環境では、大きな音質改善効果が見込まれる。

 

最後となるが、KEFのサブウーファーは、同社製スピーカーのみならず、他社製モデルとの組み合わせにおいても優れた統合性を示す。異なるブランドのスピーカーとの組み合わせによる、音場再現力の新たな次元もぜひ体感してほしい。
 

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