アンプを使うか使わないか

オーディオマニアの間では、「アクティブvsパッシブ」は、HiFiスピーカーを購入する時に、とてもシンプルにスピーカーを説明する用語なのです。

定義としては、パッシブスピーカーは最も一般的なタイプで、電源を供給し駆動するために外部アンプを必要とする独立型スピーカーを示す言葉です。アクティブスピーカーは、アンプを内蔵したスピーカーを意味します。テレビ、卓上ラジオ、携帯電話、補聴器など、アンプを内蔵している製品のあらゆるものを指します。これらは、アンプを製品の一部として組み込んでいます。

パッシブ、アクティブの両スピーカーは、1920年代にシリンダー式や初期の巻き上げ式蓄音機に代わる最初の電子サウンドシステムから存在しています。これらは「アコースティック」と呼ばれ、音質と最大再生音量レベルの両方に限界がありました。しかし、電気により音質と音量が改善され、映画館にスピーカーを設置して「発声映画(トーキー)」を上映を可能にし、街頭演説を行うことができるようになりました。

1950年代にセパレート型HiFiシステムが登場するまでは、マニアックな自作システム以外では、アコースティックが中心となっていました。一般的な家庭用システムは、ラジオ、レコードプレーヤー、必要なスピーカーと内蔵アンプを組み合わせたコンソールという形で、1つのユニットに収められていたのが普通でした。しかし、1950年代半ばにステレオが登場すると、2本のスピーカーが必要となり、その距離は2m以上必要でした。その解決策として、レコードデッキ、テープレコーダー、FMチューナーからアンプに信号を送り、それをスピーカー線で2本のスピーカーに接続するようになりました。

アンプからスピーカーまでの配線は、家庭内で大きな問題になることもありましたが、高音質なホームサウンドシステムの主流となりました。レコード、カセット、チューナー、テープなどの音源とアンプ、スピーカーが別々に存在するため、各メーカーのユニットをミックスすることで最高の音質が得られることを、マニアは時期早々に認知していました。。

そこで、スピーカー、アンプ、レコードデッキ、テープ装置などの専門メーカーが誕生しました。その時代、大手メーカーは、「同じメーカーのものであれば、セッティングのミスマッチが起きない」と主張していました。

しかし、自動車メーカーがタイヤやバッテリーを作っているわけではないし、カメラのレンズもカメラメーカーが作っているわけではないと説得力のある議論を展開し、マニアはあらゆるメーカーのセッティングを試ししたのです。このようなワンメイクシステムに勝るとも劣らないのが、オーディオマニアの存在意義である「最高の音を追求しつづける」ことなのです。

テープデッキ、チューナー、そして1980年代半ばに発表されたCDプレーヤーは、すべて「ラインレベル」出力であり、どんなアンプやプリアンプでも動作しました。しかし、スピーカーは、アンプからの信号に対して異なる動的挙動を示し、感度、インピーダンス、音質など、あらゆる電子的な懸念事項が存在しまたが、アクティブスピーカーの支持者は、反論はしませんでした。

アナログ対デジタル、トランジスタ対バルブなど、オーディオマニアを喜ばせるさまざまな対立テーマと並んで、アクティブ対パッシブは、ハイエンドオーディオのもうひとつのサブジャンルとなりました。アクティブが特に魅力的なのはスタジオでした。省スペースを実現し、配線の手間を省くことができるからです。しかしホームユーザーにとっては、パッシブスピーカーとアンプを選ぶ必要性、あるいは喜びは、断固として変わりませんでした。

しかし現代になると、ワイヤレスストリーミングの普及、省スペース化、都市部におけるスペースの不足、BluetoothやWi-Fi接続の普及、設置型システムや宅内配音システムの爆発的な普及などが、すべてを変え、アクティブスピーカーの開発・販売を復活させる「パーフェクトストーム」となっています。また、これは認めざるを得ませんが、「ハイエンド」または「オーディオマニア」市場の縮小も現実問題です。

私たちに残されたのは、KEFのように60年もの経験を持ち、アクティブスピーカーがパッシブスピーカーと同等(またはほぼ同等)の音を出すことを保証できるメーカーです。KEFは、パッシブスピーカー LS50 Meta とアクティブスピーカー LS50 Wireless II を並べて比較することができます。最終的な選択は、スペース、配線や他のハイファイに対処する必要がある場合は特に、何を聞いて、何を必要とするの組み合わせで行われます。

どちらか一方を選ぶという選択は、難しい問題に思われるかもしれませんが、最終的な選択はエンドユーザーによってなされるので、深く悩む必要はありません。アクティブとパッシブについて質問されたとき、多くの人が分かりやすいように、「車のマニュアルギアとオートマチック、どちらが好きですか?」と考えると良いでしょう。特に、部屋の中に配線が沢山あるのが嫌な人は、それをベースに選ぶのが良いでしょう。

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