集合住宅でのサブウーファー設置方法のポイント

集合住宅ではオーディオを楽しむ際に隣人との騒音問題がある場合があります。しかし、適切なサブウーファーのセットアップ方法を知っていれば、その悩みを軽減しながらもリスニング体験を向上させることが可能です。少し手間はかかりますが、隣人との騒音トラブルを軽減しながらも、オーディオシステムの性能を最大限に引き出すためのサブウーファーのセットアップ方法をいくつかご紹介します。

あなたの住宅環境に最適なサブウーファーの配置が見つかるまで、これらのヒントを一つずつ試してみることをお勧めします。サウンドパフォーマンスに関しては、特に限られた狭い空間では適切なセットアップを行うことで、中価格帯のシステムでも大きな効果が得られます。また、最高の効率で動作するシステムは、壁や床からエネルギーを放出することを少なくすることも可能性が高くなります。その結果、隣人への音の配慮をしながらも、映画鑑賞などで臨場感あふれるサウンドを出すためのサブウーファーのセットアップが可能になります。

•  サブウーファーの出力音量を微調整する
•  理想的なサブウーファーセットアップの場所を探す
•  サブウーファーを中心に動いてみる
•  フローリングかカーペットの違いでサブウーファーのセットアップを最適化する
•​​​​​​​  振動を抑えてサブウーファーの音質を向上させる
•​​​​​​​  直感的なサブウーファーセットアップの解決法
•​​​​​​​  ​​​​​​​最後のヒント

サブウーファーの出力音量を微調整する

サブウーファーが独立したオーディオコンポーネントとして聞こえる場合は、設置場所が悪いか、ゲイン設定が高すぎるかのどちらかです。サブウーファーのバランスを整えることで、音質が向上し、隣の部屋への余分なノイズの流出も抑えられます。

音楽はもちろん、映画でも、サブウーファーが独立したコンポーネントとして聞こえる必のではなく、サブウーファーを意識することがなくなるのが、一番良い設定です。ボリューム設定する際は、サブウーファーの音量を最小にしてから、ゆっくりと音量を上げていき、音が聞こえてきたら、目をサブウーファーからそらしてみてください。その時点から少し音量を下げます。低音の原点が目立たず、部屋に均等に響くようになるまでです。システム全体の音量を上げ下げすることで、サブウーファーの出力は滑らかで簡潔なものになります。

理想的なサブウーファーセットアップの場所を探す

サブウーファーは、一般的に利便性から壁際や部屋の隅に設置されることが多いようです。しかし、リスニングの観点からお伝すると、それらの場所はサブウーファーセットアップのための最適な場所ではないのです。

サブウーファーは部屋の中央か、いつも座っている場所の近くに置いてみてください。サブウーファーの設置位置が自分に近いと、低音エネルギーで部屋全体を圧迫する必要が少なくなり、求めていた振動感覚や深みのあるサウンドを得ることができるのです。

サブウーファーを中心に動いてみる

サブウーファーは、普段ご使用されているリスニングチェアが置かれている場所の近くに置いてみてください。そこから低音の効いた音楽を再生してみてください。そして、サブウーファーの高さに頭を置いて部屋の中を歩き回り、一番良く聞こえる場所を探します。部屋を移動すると、低音の質と音量が変化することに驚くでしょう。

低音が均等に、正確に、クリアに聞こえる場所を見つけたら、そこがサブウーファーのセットアップに最適な場所になります。そこにサブウーファーを置き、椅子を元の位置に戻すと最適なリスニングポジションになります。もし、部屋の中央がベストな場所の場合、邪魔にならない場所にずらして置くことも検討してください。

フローリングかカーペットの違いでサブウーファーのセットアップを最適化する

サブウーファーを設置する周囲の素材は、想像よりも大きな影響を与えます。フローリングの床は、エネルギーが遠くまで伝わりやすく、隣の部屋まで騒音が伝わる可能性があります。カーペットをひくことは有効ですが、吸収材や防音材を適切に配置するとさらに効果的です。その他エネルギー吸収材を空間全体に配置すると、低音が改善されることがよくあります。

サブウーファーの真下に防振材や吸収材を配置することは多少は有効かもしれませんが、実際にサブウーファーのキャビネットから床に直接伝わるエネルギーは一定量に過ぎません。より大きな原因は、大量の低音エネルギーで加圧された部屋です。あなたや壁がサブウーファーに近ければ近いほど、あなた(または壁)はより多くのエネルギーを受けることになります。

壁に対して斜めにサブウーファーを設置すると、壁を通して伝わるエネルギーを1~2dB程度カットすることができる場合があります。特にポート付きの場合は、サブウーファーをできるだけ壁から離して設置するようにしてください。

部屋の柱がどこにあるかわかりますか?サブウーファーを柱の近くに置くと、隣の部屋にエネルギーを伝達する前に、柱にエネルギーの大部分が吸収されます。ただし、ブーミーで制御不能な低音は、自分の部屋よりも隣や下の部屋の方がよく響くことを覚えておきましょう。

振動を抑えてサブウーファーの音質を向上させる

サブウーファーを床から離すための製品は数多くありますが、一般的に壁や床への振動の漏れを防ぐにはあまり役に立ちません。音のエネルギーは1dB程度減るかもしれませんが、それ以上の効果はありません。

しかし、コム(くし形)フィルタや反射を減らすことにより、サブウーファーの知覚性能を向上させることができます。これはプラシーボ効果のようなものですが、もし音より良くなるような感じがするのであれば、試してみてはいかがでしょうか?

直感的なサブウーファーセットアップの解決法

直感的にわからないかもしれませんが、セットアップに2台目のサブウーファーを追加すると、隣人が聞いている低音エネルギーの量を減らすことができます。

もちろん、適切にセットアップし、バランスのとれた音量で再生する必要がありますが、2台目のサブウーファーは、定在波を除去することができます。また、2台のサブウーファーをセットアップすることで、1台のサブウーファーに負担をかけることなく、部屋を適切なリスニングレベルにまで加圧することが可能なります。

最後のヒント

普段聴いている音量よりも少し高めの音量でシステムを稼働させ、隣人にサブウーファーの音を聴いてもらえないか頼んでみてください。そうすることで、普段の音量がどの程度なのかを知ることができ、また、あなたが配慮しようとしていることを隣人に伝えることができるかもしれません。

映画には一般的に短い低音のエネルギーが含まれており、音楽からの安定したビートよりも隣人に迷惑がかからないかもしれません。この点を考慮し、映画はかなり強めの音量で再生し、音楽の音量はもう少し控えるようにするとよいでしょう。たくさんの音楽を大音量で聴きたい場合は、システムのクロスオーバーを非常に低く設定し、サブウーファーがプログラムの一番下の部分のみを受信し、残りをスピーカーが受け持つようにします。

また、一定時間が経過したら、受信機の夜間設定をすることも考慮してみましょう。もちろん、すべてはあなた次第です。これらのヒントの一部または全部を参考にして、あなたの部屋、そしてあなたの隣人に迷惑にならない理想的なサブウーファーの設置を試してみてください。

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