「素晴らしい音とは、インスピレーションを与えるものであり、害を与えるものであってはなりません。これこそが、KEFがあらゆる取り組みにおいてベストを尽くす理由です。スピーカーの品質だけでなく、その製造方法においてもです。ESG戦略において、私たちは影響を減らし、地域社会とのより強固な関係を築き、自社のスタッフをサポートするための新たな方法を常に模索しています。」
—— グレース・ロー(Grace Lo)、KEF代表取締役兼グローバル・マーケティング責任者
この革新の伝統を基盤とし、事業全体を通して、またそれにとどまらず、環境フットプリントを最小限に抑え、社会に対するポジティブな影響を最大化できるよう努めています。一方で、持続可能性を目指す取り組みにおいて、共通の責任、献身、そして継続的な改善が求められることも認識しています。
グリーンエネルギーの採用、製造施設の合理化、そして責任あるイノベーションを通じてより良い生活の質を促進するという私たちのビジョンは、KEFの継続的な成功に不可欠です。
本声明では、私たちの環境および社会に対する取り組みと価値観、これまでに実施してきた慣行、そして達成を目指す意欲的な目標について概説しています。また、持続可能性を弊社の事業、意思決定、文化に統合するための指針となる枠組みとしても機能します
地球
私たちは、使用する材料から消費するエネルギーまで、私たちが取る一つ一つの行動が環境に影響を与えていることを深く認識しています。また、カーボンフットプリントの削減、資源の保全、生物多様性の保護を実現するためのより持続可能な慣行の実施に取り組んでいます。
気候変動は、あらゆる業界や地域の組織にとって存続を脅かす脅威となっています。企業は、先を見越した戦略的計画を意思決定プロセスに組み込むようにすることで、気候変動のリスクや機会に対応する必要があります。私たちはこの事実を真摯に受け止めており、自社の事業が気候に与える影響を低減できるよう努めています。
私たちは2022年に、スコープ1およびスコープ2におけるカーボンフットプリントのマッピングを開始しました。将来的には、各拠点との連携により排出量の測定と報告を強化して、データの欠落を防ぐことで、引き続きデータの完全性を向上させていく予定です。また、スコープ3の排出量に関連するデータ収集を開始することも目標としています。私たちは、直接排出と間接排出の両方による影響を視野に入れることが重要であると認識しています。
排出量の削減は、私たちにとっての最優先事項です。排出量に関するデータの収集により、自社の排出状況をさらに把握し、エネルギー効率を中心とした測定可能な目標を設定することができます。さらに、自社のサプライチェーンに関連する気候リスクを特定・削減し、気候変動の緩和・適応プログラムを実施するという目標も設定しています。
責任ある廃棄物管理は、環境に対する私たちの取り組みの真髄となっています。弊社ではすでに、廃棄物の発生を最小限に抑える、リサイクルの実践を促進する、自社の廃棄物処理による環境への影響を削減する活動に尽力しています。他にも取り組むべきことはあると認識しており、自社のプロセスを継続的に評価することで、事業とサプライチェーンにおける無駄を特定し、無くすことができるよう努めています。
パッケージもまた、私たちが現在着目している環境問題の重要な要素となっています。Blade、Reference、LS60 Wireless製品のパッケージについては、環境フットプリントを削減する仕様に変更し、輸送時の排出量を抑えられるようにしています。また、KC62で使用していたポリフォーム包装は認証済みの紙素材に変更しました。英国の包装資材サプライヤーは、第三者認証を活用することで、KEF製品のパッケージに使用される段ボール資材の責任ある調達を徹底しています。私たちは、BladeおよびReference製品でのHRCフォーム(リサイクル材料を65%含む)の使用を含め、自社のパッケージ資材からプラスチックやポリフォームを削減・排除するための方法を継続的に模索しています。
イノベーションは、私たちの取り組みの中核を成すものです。弊社では、常に、至る所でテクノロジーを活用して、オーディオの最先端を走り続けています。真のイノベーションには持続可能なアプローチが必要であることを認識した今、さらに環境に配慮した慣行を優先していくことに注力しています。この取り組みでは、エネルギー消費を削減するだけでなく、材料の選定や責任ある生産終了プロセスなどにも重点を置いています。
耐久性は、この戦略の重要な基盤となります。長持ちする高品質な製品を設計することで、頻繁な交換の必要性とそれに伴う環境への影響を低減しています。さらに、私たちは社会的・環境的影響の主要指標を基に、使用する材料の持続可能性を評価することで、製品により持続可能な材料を採用する方法を積極的に模索しています。
リファービッシュメントを通じて製品を再利用できるようにすることで、廃棄物を削減し、地球を保護することができます。弊社の認証済みリファービッシュ・プログラムでは、各リファービッシュ品に対し厳格な認証プロセスを実施し、性能と品質の基準を満たすことで、KEFクオリティのオーディオを保証しています。
本プログラムではさまざまなメリットを提供しており、お客様は機能面・外観において新製品と同様の高品質な製品を、より低価格で入手することができます。リファービッシュメントにより製品寿命を延ばすこともできるため、廃棄物が減り、一から製造するよりも少ない材料とエネルギーの使用で済み、環境への影響も削減することができます。
人
人とチームは、私たちのブランド運営における中核を成します。私たちには、事業を展開する地域や供給先および供給元に対し、ブランドとしてポジティブな影響を与えることができる強力な機会があることを認識しています。
持続可能性に対する私たちの取り組みは、環境に対する責任はもちろんのこと、従業員、サプライヤー、お客様の社会的な幸福も考慮し、より広範な地域社会においてポジティブな社会的影響を推進することを目指しています。
私たちは、すべての従業員が大切にされ、尊重され、自分の可能性を最大限に発揮できるような支援的な環境をつくる努力をしています。弊社事業における社会的責任に対する取り組みは、弊社の包括的な雇用ポリシーおよび従業員の行動規範全体に反映されています。
過去3年間に渡り、弊社はWomen’s Engineering Society(女性エンジニアリング協会)による「ワークシャドウイング」イニシアチブに参加してきました。この取り組みでは、女子学生やエンジニアリング未経験の女性と、受け入れ可能な企業とのマッチングを目的としています。この取り組みにより、エンジニアリングに興味のある女性や女子学生に対し、実際のエンジニアリング業務をシャドウイングし、さまざまなエンジニアリング分野への理解を深め、人脈を広げ、実際の職場環境がどのようなものであるかを知る機会を提供することができました。
私たちは、人権と倫理的な労働慣行に対する高い基準の維持に取り組んでおり、その範囲を弊社のサプライチェーンにまで拡大することで、調達する製品やサービスが公正な条件のもとで製造されるよう努めています。
2025年には、労働者の権利と人権、環境に対する責任、そして倫理的なビジネス慣行を網羅した包括的な基準として機能するサプライヤー行動規範の策定に注力していきます。また、主要サプライヤーに対する監査を行い、KEFのような製造業にとって不可欠な持続可能性への配慮に関してサプライチェーンの評価を行います。これは、進化する消費者需要に対応し、環境リスクを軽減し、業務効率を向上させ、持続可能な未来を実現するための取り組みとなります
お客様の幸福に対する弊社の取り組みは、製品の機能性だけに留まりません。私たちは、製品のライフサイクルを通じて消費者の健康と安全性の確保を優先しています。また、データプライバシーと保護に対する厳格なアプローチによって、この取り組みを補完しています。私たちはお客様情報を保護することの重要性を認識しており、その安全性を確保するために必要なすべての措置を講じています。
KEFは、あらゆる分野や地域におけるサウンドクリエーターや愛好家の皆様にご愛顧いただいているグローバルブランドです。弊社のコミュニケーションは、すべてのオーディエンスと関わり、共感を得られるものである必要があります。私たちは、当ブランドが多様な国籍や個性を持つ人々と素晴らしい音の魔法を共有できる喜びを反映させた、コミュニケーションの創出に自負があります。
KEFが手がけた Sound of Life は、音というレンズを通して好奇心溢れる音楽通の皆様のコミュニティを築いています。私たちのサウンド世界で「見る・読む・聴くこと」に関するガイドは、サウンドクリエーターを支援し、それぞれの分野で新たな道を切り拓く先駆的な考えを持つ人々にスポットライトを当てることを目的として作られました。
さらに、私たちがグローバルに展開する エクスペリエンス・センター では、クリエーター、メーカー、アーティストの皆様が没入感のあるハイ・フィデリティな体験を一つの空間で共に制作できる場を提供しています。その他の取り組みでは、さまざまなアーティストとのコラボレーションによるTシャツを制作し、その収益をMusic Willに寄付したり、Together for Cinemaへの募金を目的としたLondon to Brightonバイク・ライドを開催したりしています。
ガバナンスおよび説明責任
弊社の取締役会は、会社の持続可能性に関する取り組みや目標の設定と監督に関与しています。KEFのリーダシップチームは、これらの取り組みを推進し、持続可能性を日々の業務に取り入れる責任を担っています。
私たちは、持続可能性への取り組みにおいて説明責任と透明性が重要であることを認識しています。進捗状況を監視・報告し、成功事例と継続的な改善が必要な領域の両方を率直に共有するよう努めています。これにより、関係者の皆様は弊社に責任を持たせることができ、より持続可能な未来の構築においてパートナーとなることができます。
私たちの環境、社会、ガバナンス(ESG)戦略と進捗は、FuturePlusのフレームワークに沿って策定されています。これは、業界のベストプラクティス、規制要件、分類方法と照らし合わせて企業を評価するための、包括的なESGおよび持続可能性測定管理プラットフォームです。
FuturePlusは、弊社の事業およびESGの目標を、事業展開地域において認められた持続可能性およびESG報告基準と照らし合わせて評価します。また、FuturePlusによって、すべての人にとってより良い持続可能な未来の実現を目指す指針である、国連の持続可能な開発目標(UN SDGs)に対する弊社の進捗を報告することができます。
私たちは、持続可能性への取り組みがまだ初期段階であり、私たち全員が直面する課題が重大であることを認識しています。私たちは共に手を取り合うことで、私たち自身や次世代のためにより持続可能な未来を創造できると確信しています。